質量分析に関連したコラム、論文など (Papers of Mass )

測定の参考になれば幸いです。
1. "有機合成と質量分析" (「植物ポリフェノール有機合成研究の今と昔」のコラム欄から)
   → (化学と生物 2019, 57, 463.)  Open Access)

  "質量分析は最終確認のためだけのものではありません。合成の途中でもガンガン使ってみましょう!
      予想外の新しい道が拓けるかもしれません。ピークの再現性と同位体のピークパターンには常に気を
      使いましょう!!"

2. "ESI-MSが解き明かすアジサイ青色色素の分子構造"  (アジサイの青色ってどんな化合物なんだろう??)
   実際の測定例はこの論文を見てみよう! 世界で初めてのアジサイ青色色素のESI-MS測定の成功例です。
      →(Molecules 2018, 23, 1424.)  Open Access)

   実際の測定に使った装置はこちら→(micrOTOF-QII (Bruker) at CIF)

   "アジサイの色素は色に関係なく全く同じアントシアニンです。
       赤いバラや紅葉したモミジにも類似のアントシアニンが含まれています。いずれの場合
       もアントシアニンが発色団です。それでは、なぜ青いアジサイは青くなれるのでしょうか?
       アントシアニンが、青くなるためには巧妙な仕掛けが必要なのです。"

       アジサイの花色研究に興味のある人は、この総説を読んでみよう!
       →(Proc. Jpn. Acad. Ser. B., 2021, 97, 51.)  Open Access)
       総説に登場する研究では、MSだけでなくNMR、円二色性分散計、UV/Vis、ICP、旋光計などの
       機器分析をフル活用して研究を展開しています。

      
     バラ: 可児市 花フェスタ記念公園   アジサイ: 蒲郡市 形原温泉あじさいの里
     モミジ: 名古屋市 東山動植物園      (Photo by K. Oyama.)